青森県は人口約134万人(平成25年6月推計人口)、本州の最北端に位置し、三方を海に囲まれ、県面積の約6〜7割が森林という自然豊かな土地柄ではありますが、平均寿命が全国一短い県であり、短命県返上が青森県の課題となっております。75歳未満のがんによる年齢調整死亡率も、平成16年から全国最下位となっており、さらなるがん対策の推進が求められています。
地域がん登録は、平成元年度に始まりました。当初は、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの5つのがんに限り、県内55医療機関からの登録でしたが、平成11年集計分から対象を全がん、県内全医療機関に広げました。そして平成17年度から標準データベース導入、データ移行を始め、平成18年度から運用を開始したところです。標準データベース導入後は、登録の精度を上げていくこと及び入力作業の迅速化に力を入れています。
事業の体制としては、データの入力・集計作業は弘前大学大学院医学研究科のがん登録室で行い、届出票の配布や回収、医療機関に対する院内がん登録導入の働きかけや届出の依頼などを県庁がん・生活習慣病対策課で行っています。