地域がん登録全国協議会の概要【活動目的・内容】
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地域がん登録データと乳がん検診結果の年齢階級別比較による検診方法、検診の有効性の研究の推進

分野 2.がん検診(2次予防)
活動時期 2008年
活動地域 宮城県
活動主体 宮城県地域がん登録
 
背景 マンモグラフィによる40歳代の乳がん検診の精度は他の年齢層と比べて劣ると考えられているが、日本においてマンモグラフィによる乳がん検診の年齢階級別精度を地域がん登録との照合により検討した報告はこれまで存在しない。
主な活動内容 1997-2002年に宮城県でマンモグラフィ・視触診併用による乳がん検診を受診した112,071人および視触診単独による検診を受診した236,839人について、宮城県地域がん登録資料との照合により中間期がんを把握し感度、特異度を年齢階級別に算出した。
成果 マンモグラフィ・視触診併用による検診の感度は全対象者83.8%、40-49歳71.4%、50-59歳85.8%、60-69歳87.2%であり、40歳代の感度が50歳代以上と比べ有意に低かった。また、視触診単独による検診との比較では、いずれの年齢層においてもマンモグラフィ・視触診併用検診の感度が視触診単独検診に比べ高かったが、50歳代および60歳代では有意差を認めたのに対して40歳代では有意差がなかった。
導入および確認された制度・法律・学説 40歳代におけるマンモグラフィ・視触診併用による乳がん検診の精度は他の年齢と比べて低く改善の必要性が示された。本研究の知見等をふまえて、40歳代の乳がん検診においてマンモグラフィに超音波検査を加えることの有効性を評価する無作為化比較試験であるJ-START研究が開始されている。
主要文献 Suzuki A, Kuriyama S, Kawai M, et al. Age-specific interval breast cancers in Japan: estimation of the proper sensitivity of screening using a population-based cancer registry. Cancer Sci. 2008; 99: 2264-2267.
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